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翌日、ひどい顔をした私は一人保健室にいた。
自分の感情に気付いてしまった私はあの後一時間かけて自宅まで歩いて帰った。
すれ違う人は皆びっくりしていただろう。
女が一人号泣しながら歩いているのだから。
「あぁ、ひどい顔。目冷やそ。」
アイスノンを包んだタオルを目に当てながらベッドに腰掛ける。
そういえばあまり寝ていなかったな。
心地よく冷やされる目元がだんだんとじていき、とうとう眠りについた。
どのくらい寝ていたのだろう。
起き上がり時計を見ようとタオルをどかす前に彼の声は降ってきた。
「よぉ、あやか、起きたか。」
よく寝てたなと笑っている。
間違いない、世良くんだ。
彼に顔を合わせる事が出来ない私はタオルで目を覆ったまま彼に聞く。
「世良くん、今何時?」
「さぁな。」
「何でここにいるの?ケガでもしたの?」
「自分の目で確かめてみろよ」
「それは無理。今はできない。」
「なんでだよ」
「なんでも!!」
「なぁ、昨日見てたんだろ?」
しまった!気付かれてた。
私は動揺を隠して聞く。
「なんのこと?」
「駅前でだよ。女といた所見てたんだろ?」
「さぁ?人違いじゃない?」
「俺がお前見間違えるわけねぇだろ!」
「なぁ、なんで走って逃げた?」
何も言い返す事が出来ない私はただ黙っている。
「全部見てたんだろ?俺が告白された事も」
「………みた………」
私は小さく呟く。
「どう思った?」
「どうって…いいんじゃない?青春って感じしたよ!彼女ものすごく可愛い子だったし」
そこまでを早口で言いきった。
彼は何も言わない。見えないから彼がいるのかいないのかも分からない。
「あれ?世良くん?」
「俺の答え聞きたくないか?」
「え?聞きたくないよ。彼女できたんでしょ?良かったね、おめでとう!」
またまくしたてていう私の頭を撫でる。
「え?世良くん?」
「答え、教えてやるよ。」
そう言ったと同時に唇にあたたかいものが触れた。
離れると同時に目を覆っていたタオルも取られる。
「ひっどい顔だな。」
そう言って彼は笑っている。
確かにひどい顔だろう。
目は腫れている上に目の下にはくまも出来ているはずだ。なのに頬は真っ赤で、口も半開きなのだ。
そんな私に向かって彼は聞いた。
「昨日の答え、分かったか?」
「全然わかんない」
「じゃぁ教えてやるよ。」
そう言って起きたばかりのベッドに押し倒された。
「誰か来ちゃうかもよ」
「誰も来ねぇよ。保健室のはな先生は外出中だ」
そう言ってまた私にキスをする。
今度は深いキスだ。
息が上がったまま私は彼に聞く。
「ねぇ、昨日の答えは?」
「俺の女ははな、お前だ。」
そう言った彼と一緒に白い部屋で白いシーツに二人で沈んだ。
自分の感情に気付いてしまった私はあの後一時間かけて自宅まで歩いて帰った。
すれ違う人は皆びっくりしていただろう。
女が一人号泣しながら歩いているのだから。
「あぁ、ひどい顔。目冷やそ。」
アイスノンを包んだタオルを目に当てながらベッドに腰掛ける。
そういえばあまり寝ていなかったな。
心地よく冷やされる目元がだんだんとじていき、とうとう眠りについた。
どのくらい寝ていたのだろう。
起き上がり時計を見ようとタオルをどかす前に彼の声は降ってきた。
「よぉ、あやか、起きたか。」
よく寝てたなと笑っている。
間違いない、世良くんだ。
彼に顔を合わせる事が出来ない私はタオルで目を覆ったまま彼に聞く。
「世良くん、今何時?」
「さぁな。」
「何でここにいるの?ケガでもしたの?」
「自分の目で確かめてみろよ」
「それは無理。今はできない。」
「なんでだよ」
「なんでも!!」
「なぁ、昨日見てたんだろ?」
しまった!気付かれてた。
私は動揺を隠して聞く。
「なんのこと?」
「駅前でだよ。女といた所見てたんだろ?」
「さぁ?人違いじゃない?」
「俺がお前見間違えるわけねぇだろ!」
「なぁ、なんで走って逃げた?」
何も言い返す事が出来ない私はただ黙っている。
「全部見てたんだろ?俺が告白された事も」
「………みた………」
私は小さく呟く。
「どう思った?」
「どうって…いいんじゃない?青春って感じしたよ!彼女ものすごく可愛い子だったし」
そこまでを早口で言いきった。
彼は何も言わない。見えないから彼がいるのかいないのかも分からない。
「あれ?世良くん?」
「俺の答え聞きたくないか?」
「え?聞きたくないよ。彼女できたんでしょ?良かったね、おめでとう!」
またまくしたてていう私の頭を撫でる。
「え?世良くん?」
「答え、教えてやるよ。」
そう言ったと同時に唇にあたたかいものが触れた。
離れると同時に目を覆っていたタオルも取られる。
「ひっどい顔だな。」
そう言って彼は笑っている。
確かにひどい顔だろう。
目は腫れている上に目の下にはくまも出来ているはずだ。なのに頬は真っ赤で、口も半開きなのだ。
そんな私に向かって彼は聞いた。
「昨日の答え、分かったか?」
「全然わかんない」
「じゃぁ教えてやるよ。」
そう言って起きたばかりのベッドに押し倒された。
「誰か来ちゃうかもよ」
「誰も来ねぇよ。保健室のはな先生は外出中だ」
そう言ってまた私にキスをする。
今度は深いキスだ。
息が上がったまま私は彼に聞く。
「ねぇ、昨日の答えは?」
「俺の女ははな、お前だ。」
そう言った彼と一緒に白い部屋で白いシーツに二人で沈んだ。
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