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今年私は教師になった。
目指した覚えはない。
安定した公務員だからという理由で教師という仕事を選んだ。
養護教諭なんて特に忙しい事はない。
そう思っていた2ヶ月前の自分を殴りたい。
河田二高。れっきとした不良高。
私の赴任先だ。
今年私と同じように入った一年生はやんちゃ坊主が多い。
「はなちゃん、いてぇよ。」
当たり前でしょ、切れてるんだから。
「はなちゃん、目開かねぇ。」
当たり前でしょ、腫れてるんだから。
そんなやり取りを毎日している。
どうやら頂点をみんな目指しているらしい。
おかげで女子は保健室によりつかない。
あーぁ。女子高生と恋バナとかしたかったのにな。
屋上でコーヒーを飲みながらそんな事を呟く。
「なにが、恋バナだよ 」
げっ、聞かれてた。
そう笑いながら声を掛けてきたのは三年の世良直樹。
この学校の頂点。
毎日、毎日保健室に一年生を送り込んでくる奴だ。
「暇なのか」
「暇な訳ないでしょ。毎日毎日どこかの大将が沢山保健室にお客さんを送り込んでくるからもうヘトヘトよ。」
そりゃ、悪いな。と言って煙草を吸いながら笑っている。
教師の前で堂々とした奴だ。
「あれ?世良くん、右手血出てるよ。」
「ん?あぁ、これか。そういえばさっき駅のトイレでぶっ飛ばした時に鏡が割れたな。その破片でも飛んできたんだろ」
放っときゃ治るとか、なんとか物騒な事を笑いながら言っている。
「私は保健室の先生よ?放っとける訳ないでしょ。来て。」
と言い、世良くんの手を引いて屋上を出た。
目指した覚えはない。
安定した公務員だからという理由で教師という仕事を選んだ。
養護教諭なんて特に忙しい事はない。
そう思っていた2ヶ月前の自分を殴りたい。
河田二高。れっきとした不良高。
私の赴任先だ。
今年私と同じように入った一年生はやんちゃ坊主が多い。
「はなちゃん、いてぇよ。」
当たり前でしょ、切れてるんだから。
「はなちゃん、目開かねぇ。」
当たり前でしょ、腫れてるんだから。
そんなやり取りを毎日している。
どうやら頂点をみんな目指しているらしい。
おかげで女子は保健室によりつかない。
あーぁ。女子高生と恋バナとかしたかったのにな。
屋上でコーヒーを飲みながらそんな事を呟く。
「なにが、恋バナだよ 」
げっ、聞かれてた。
そう笑いながら声を掛けてきたのは三年の世良直樹。
この学校の頂点。
毎日、毎日保健室に一年生を送り込んでくる奴だ。
「暇なのか」
「暇な訳ないでしょ。毎日毎日どこかの大将が沢山保健室にお客さんを送り込んでくるからもうヘトヘトよ。」
そりゃ、悪いな。と言って煙草を吸いながら笑っている。
教師の前で堂々とした奴だ。
「あれ?世良くん、右手血出てるよ。」
「ん?あぁ、これか。そういえばさっき駅のトイレでぶっ飛ばした時に鏡が割れたな。その破片でも飛んできたんだろ」
放っときゃ治るとか、なんとか物騒な事を笑いながら言っている。
「私は保健室の先生よ?放っとける訳ないでしょ。来て。」
と言い、世良くんの手を引いて屋上を出た。
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