第19話 閉ざされた心
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「なんで…なんで…どこにも……居ないの?」
(本当は、ののかが日本で一人で寂しがってたらどうしようって思ってたの…。
いつもお母さんの側においておきたいって思ってたわ。
淋しく食事をしてるんじゃないか
ただ広い部屋で…孤独に感じてるんじゃないかって…)
「側に…ヒクッ……側に居させてよ……ヒクッ…寂しいよ…ヒクッ…」
(…淋しい思いをさせないようにと思って、俺たちも頑張っていたんだけど…
ののかはなにも言ってくれなかったから、俺たちも気付いてあげられなかった)
「寂しい…ヒクッ…寂しいよ!!……嫌だよ!!」
桜の木の下で薄着に裸足のまま、大粒の涙を流しながらののかは何度も何度も地面を叩いた。
何度も叩くたびに小さくて白い手は、だんだんと赤く染まり砂利にもののかの血が入り交じり、この手に感じる痛みは夢じゃないという事を思わされた。
シャ「ののか!!もう止めろ!!」
”ギュッ!”
「……っ!」
ル「もう止めてくれ……じゃないとののか壊れちまう!!!」
エ「……俺たちは……なんでこんなにも無力なんだ……」
「居ないの…ヒクッ…どこを探しても!!
お父さんもお母さんもお兄ちゃんも!!
ヒクッ…い…いないんだもん!!!
寂しい思いをさせないって…ヒクッ…ヒクッ…約束…したのに!!
ちゃんと帰ってくるって…帰って…くるって……ヒクッ…約束したのに!!!
もう約束すら出来なくなっちゃったんだよ!!?
寂しいよ!!!」
シャンクスの胸の中で大きな声を上げながら泣き崩れるののかの身体を強く抱きしめ、自分はなんて無力なんだろうと思い知らされた。
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