第17話 宴だぁあ!
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「………?
…ーーお兄ちゃん…?」
優しく触れた兄の手に違和感を覚えたののかは一瞬、兄の顔を見た。
端から見ればいつもとかわらない表情だったが、この時は何故か口では言い表せれない感じがあった。
兄「ん?どうかしたか?」
「…あ……いや、……なんでもないよ」
(…気のせいだったのかな?
なんだか……手の届かない場所に…
お兄ちゃんが…消えてしまいそうな気がした…
…うん!きっと気のせいだ!)
兄「あ、そう言えば明日やっぱ俺たち海外にまた戻るよ」
「えっ!?なんで!?一週間はこっちにいるんでしょ!?」
兄「い~や、そもそもそんな一週間もいるヒマねーよ。
明日は朝一の便に乗らねーと。
こっちには報告書を持ってきたのと、ののかの様子を見に来たぐらいだしな」
「……そう」
兄「そんな顔すんなって。
大丈夫、次帰ってきた時は俺たち長期の休みを取るから!
そしたら皆で旅行にでも行こうぜ」
ののかを安心させるように優しく微笑むと、お酒の入ったグラスを手にして残ったお酒をグイッと飲み干した。
ののかの鼻には兄が口にしたワインの仄かな香りが鼻を掠め、皆の笑い声と共にその日の宴は遅くまで続いていった。
END