第14話 独り占めさせてくれ
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「…ハァッ…ハァッ…ハァッ………し、…死ぬかと…思った∪」
暫くルフィに抱えられ家からも大分離れたののかたちは高台の山に咲く桜の木の下に立っていた。
移動の時は正直意識を失いそうになったが、目の前に大きく立ち誇る一本桜を目にしたら、そんな気持ちも吹き飛んでしまった。
「っ…すごい…とても綺麗」
ル「…………ののかと」
「…え?」
ル「ののかと……二人っきりになりたかった」
今まで口を開かなかったルフィだったが、切な気な表情を浮かべ再びののかを抱きしめた。
ル「……俺だってののかの事大好きだ!
でもシャンクスもエースも俺に取っては大事だ……ののかにも嫌われたくねぇ……でも、……でも!
俺だってののかの事独り占めしたいし、側にもいたい!!
俺だけを見てほしい!
俺だけに笑ってほしい!
…情けなくっても、一人は嫌だ!!」
「Σっ!」
(側にいてくれ…情け無くたっていい……
ガキだと言うなら思ってくれてもかまわねぇ………
でも……それでも俺は、幸恵がいてくれなきゃ駄目なんだ……
どうしようもなく……幸恵が好きなんだ……
気が狂いそうなぐらい好きなんだよ!)
ののかはエースからも似たような事を言われた事を思い出した。
その時のエースもルフィと同じように声を震わせ必死にお願いをしていた。
過去に自分に降り掛かった嫌な事を二度と味わいたくないと、この2人の兄弟はののかに訴えかけていた。
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