第12話 エースのアピール
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" グイッ!”
「きゃっ!…ちょっエー「一人に……しないでくれ」
「…え…?」
突然抱きしめてきたエースの行動に驚き、声をかけようとしたが、彼の声も身体も震えていた。
エ「一人は嫌なんだ……ののかがいないと……不安になる……ののかの声が聞けないと…姿が見えないと………俺は嫌なんだ……」
……まだ過去の自分を引きずってるんだね?
「……不安にさせちゃってごめんなさい」
エースのののかを抱きしめる腕の力は強かった。
このまま手を離してしまったら、どこか遠くへ行ってしまうんじゃないかとエースの中で不安になり、手放したくないという一心でずっと抱きしめていた。
エ「側にいてくれ…情け無くたっていい……ガキだと言うなら思ってくれてもかまわねぇ………でも……それでも俺は、ののかがいてくれなきゃ駄目なんだ……どうしようもなく……ののかが好きなんだ……気が狂いそうなぐらい好きなんだよ!」
「……情け無いだなんて思わない……不安なら私がいつだって側にいてあげる……エースを一人になんかにしないから……だから安心して?」
ののかは身につけていたマフラーを外すと、エースの首に巻いた。
「家に帰ろう……突然飛び出して来たんでしょ?コートもきないで……あの二人が心配しちゃうよ?」
ののかは優しく微笑むと、彼の手を離さないようにギュッと握りしめた。
「……離さないから…いつだってこうやって握りしめててあげる…だからもう泣かなくて良いんだよ」
この温もりが無いと不安なんだ
俺は側にいてくれないと駄目なんだ
振り向いてくれななくったっていい…
だけど…
今だけは
ののかを感じさせてくれ
END