第1話 夢の様な訪問者
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「じゃあののか、行ってくる。済まないが暫くの間留守番を頼んだぞ」
「うん♪私のことは気にしないでお仕事頑張ってきてねv」
「何かあった時はお母さんの携帯かイタリアのオフィスに連絡をしてくれたら出るから」
「あはは♪OK!その時は連絡する」
「俺がいなくても寂しくて泣いたりするなよ?母さんが電話に出なかったら俺の携帯に電話しろよ♪」
「泣かないよ!…でもヒマだったら電話するねvじゃあ皆飛行機の時間があるでしょ?気をつけて行ってきてね♪」
それから三人の行ってきますという言葉を聞いた後、静かに玄関の扉は閉められた。
何もあるわけない……
今日もいつもと同じ日を過ごすだけ
だから何も起きるわけがない。
暫く絞められた扉を見つめた後、私はリビングへと戻った。
時計を見たらもう7時になっており、私のために作られた朝食がテーブルの上に用意されていた。
「一人で食べるのも味気ないなぁι」
テレビのニュースを見ながらトーストにかじりつき、私は優雅なひと時を過ごした。
「あ、確か今日から春休みだった……なぁーんだだったらもうちょっと寝てればよかった」
気持ちいいぐらいに外は晴れており、庭に咲いている桜が時折吹く風によって花弁が宙を舞っていた。
「今日は一日何をしようかなぁ…………Σあ!!そういえば今日ってONEPIECEの新刊発売日だった!」
大事な要件を思い出した私はバタバタ朝食を食べ終わると、急いで準備を始めた。
「多分もうそろそろエースを奪還出来るぐらいまですすんでるんじゃないかな?」
私は続きがすごく気になり、準備を終えると急いで近くの書店に向かった。
自転車で5分ぐらいの処に行きつけの書店があり、店に入ると、店員さんの「いらっしゃいませ」という言葉が、店内に響き渡った。
そんなことは耳にもいれず、真っ先にお目当てのコーナーに行くと、さっさと購入を済ませ、家に戻っていった。
一体どうなったんだろう…
エースは助かった?
ルフィは助けることができた?
皆は無事?
抑えきれない気持ちを何とか落ち着かせ、私は部屋に戻ると、ONEPIECEのページをパラパラとめくりながら探した。
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