第3話 生きてていいその理由
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「……これは私の本当の気持ち……貴方達の未来や過去を知ってるからこういう事を言ってる訳じゃないよ。本当に心から大切だと思ってる」
これ以上エースを不安にさせたくなかった
……悲しい顔をしてほしくなかった
笑顔でいっぱいにしたかった。
だから…此処では私が二人を守りたいと思った。
「…貴方達の事もっと教えて?…悩んでる事も、何を思っているのかも……私じゃ頼りないかもしれない……でも、…でも……私も同じように悩んで一緒に苦しみたいの」
俺を抱きしめるののかはどことなく震えている感じがした…
抱きしめ返した彼女の体はとても小さく、そして細く……
捕まえておかねぇと消えてしまいそうで。
でも…力を入れすぎたら折れてしまいそうな感じがした。
エ「そこまで抱え込まなくても良いんだよ……突き放してくれたっていい……」
…そうだ
あの時みたいに……いつだって俺の事を突き放したって良いんだ
「………突き放す事はいつでもできるよ」
エ「……え…?」
「……突き放す事はいつだってできる……でも、本当に大切なものに気づいたときに後悔したって遅いんだよ……私はそんなの嫌だから。手が届かなくなるのは嫌だから……ルフィも同じ気持ちだったんだと思うよ」
(エ~~~ス~~~!!!俺は死んでも助けるぞォォ!!!)
(エースは俺の世界でたった一人の兄弟なんだぞ!!!)
(今戦えなくて……!!もしエースを救えなかったら…!!俺は後で死にたくなる!!!!)
「だから今の貴方がここに居る」
彼女の言葉の所為だろうか…
俺の心はいつの間にかののかに対して「愛おしい」という気持ちに変わっていた…
でも……何よりそういってくれる言葉が凄く嬉しかった。
「それでもエースは突き放してくれた方がいいって思う?」
エ「…いや…思わねぇ…ーーもっと俺の事…いや俺達の事をののかに知っておいてほしい」
「クスっ…ありがとう」
目に涙を浮かべた彼女の瞳はとても綺麗だった。
グランドラインにも良い女は沢山居た……でもそんな女達とは違う。
体中キツい香水をつけて体目当てで言い寄ってくる奴と違い、純粋に俺の事を思ってくれる。
自分の事のように心配をしてくれる…
「少しは落ち着いた?」
今までエースを抱きしめていたののかは彼を見上げると優しく微笑みかけた。
エ「…ーあぁ、ありがとな」
「…安心した♪初めてあった時からエースは心の中に不安と寂しさを抱えているみたいだったから」
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