玄劉達と白鼡・白哉は、
初めに彼女がここへ連れてこられたときに、案内をされた阿修羅の湖に再び訪れた。


本来なら何らかの策でこの場を逃れられる方法を探すのだが今自分の手元には斬魂刀がなく、玄劉が所持していたのと白鼡のかけた鬼道で身動きが取れず、今は大人しく彼らの言うことに従いしばらく様子をうかがう事にした。





「クスッ…」



季「…？何がおかしいんだよ？」




「ふふっ…いや大したことはない。ただこれから起こる一大イベントをこの目で見ることができるとなると思うと…クスッ…笑いが止まらぬよ」





玄「フッ…それは我とて同じこと。…誰もがこの時を待ち望んでおったからな……ほら、あそこでも阿修羅が復活の時を待ち望んでおるぞ」





玄劉は口元をゆがませ、前方に見える湖を指さすと、それを見た白哉は大きく目を見開いた。




……あれが…我ら朽木家と桜咲家が昔から代々守り抜いてきた幻の斬魂刀……「阿修羅」…――。




触れたものの霊圧を吸い取り、膨大な破壊力を持つとされている刀か……見ているだけでも重苦しい…――このようなものが再び復活しようとしているというのか！？





玄「…朽木白哉。貴殿も感じておるようだな。この千本桜と朧月、阿修羅が共鳴尸あっておるのを……」



白「…共鳴だと？」




玄「そうだ…こ奴らは呼び合っておる…互いに引き付けあい、まるで互いの存在を呼び覚ますかのように……阿修羅にも分かっておったのだ。この時が来ることを…」





そして玄劉は阿修羅のある湖に来ると、腰にさしていた千本桜を鞘から抜き石碑の前に立った。










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