第15話 我らの思い
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真っ白く長い廊下を歩き続け、辿りついた先には見上げるほどの大きな扉が三人を待ち構え、白哉は何も言わなかったが警戒を怠ることは無かった。
「朽木白哉を連れてきたぞ」
玄「そうか…ご苦労だったな白鼡」
扉を開け中に足を踏み入れると重苦しい霊圧が充満しており、廊下と違ってその部屋はとても薄暗かった。
そして白鼡が玄劉に話しかけると、中央にあった大きな椅子はクルリと反転し、そこには今回の根源である玄劉が姿を現した。
白「貴様が玄劉か」
玄「御初目になりますな朽木白哉殿…我が名を熟知しておるようで何よりだ。まぁ立ち話しも辛かろう」
玄劉はパチンと指を鳴らすと何も無かった床から椅子が現れた。
玄「腰をかけられると良い」
白「貴様とこのような場所で長話をする気などない」
玄「フッ…そうだな。私とて目の前の野望のため、時間を無駄にしたくは無いのでな。ならば話は簡単に済ませるとしよう……朽木白哉、貴殿の千本桜を阿修羅復活のため利用させてもらう」
白「断る。我等朽木家と桜咲家が代々守りぬいてきた妖刀……誰の手にも触れさせることはさせぬ、そして白鼡も返してもらうぞ。」
玄「クククッ…そのように意気込んだ所で何になると言うのだ?…――我等ダークデスは長年このときを待ち望んできた。よいか?尸魂界は我等を見放し、追放し誰一人として我等の実力を認めようともしなかったのだ…やつ等こそが苦を味わい罰を受けるべきなのだよ」
そして玄劉は席を立ち、夜の月が見える窓辺まで移動をした。
そのときの月は血のような紅い色をしており、とても重苦しいものにも見えてしまうほどだった。
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