喜「まぁ、大体のことは解りました。で、そのことについてワタシが知ってるんじゃないかと思って来たわけっスね？」


ル「あぁ、そうだ。その虚は見たことも無いモノだった……普段の虚から感じ取られるものとはあまりにも違いすぎる。それに普段、伝令神記がキャッチする虚の色は緑なのだが、今回は紅色反応だった……となると…破面と同じということになる……もしや藍染が新たな破面を生み出したということになるのでは！」


喜「いいえ…それは無いでしょうね。正直ワタシも今回の話しは初めて聞きました。残念ですが今、その虚の正体が何なのかは今から詳しく調べてみないと何とも言えません。ですが、一つ言えることは、伝令神機の出した反応が紅色だったとしても、黒崎さん達が見た虚の証言からして、それは破面ではないでしょうね。」


喜助は帽子をクイっとなおし、テッサイが出したお茶を少し口に含んだ。


黒「それはどういうことなんだ？浦原さん」

喜「いいッスか？普段崩玉は瞬時に虚と死神の境界線を取り払うものなんス。藍染が生み出しているヴァストローデ並みの破面なら力を発動させる事ができますが。見た目が虚でも霊圧やスピードが異なるということは他の異変によって生まれたモノなのかもしれませんね……ま、少し時間を下さい。早急に調べてみますから。それと、朽木さんの伝令神機は暫くお借りしておきますね。データーを転送して色々調べてみますから」



そして今回の所、一護たちは喜助に任せて家に戻ることにした。


ル「……なぁ、一護」

黒「んぁ？何だよルキア」


ル「少し調べたいことがある。もう一度黒い虚が現れた場所にいくぞ」


黒「はぁ？またかよ！？…ってルキア！！………ったくι」


ルキアは急に走りだすと一目散に黒い虚が現れたその場所に向かい、一護も文句を言いながら彼女の後を居った。


そしてその場所に着くと、何か痕跡は無いモノかと、ルキアは辺りを捜査し始めたが、何も手がかりがつかめず余計に頭を悩ました。

黒「何度探したって同じだろ？……どうしてそこまで拘るんだ？」


ル「……嫌な予感がするのだ……」


黒「嫌な予感？」


ル「あぁ、……本当なら浦原に任せて報告を待てば良いのだが、だが今回は……早く解決をしなければならぬような気がしてならないのだ」


ルキアは切なそうな表情をすると、再び捜査を始めた。

しかし次の瞬間、一護とルキアの背後から覚えのある霊圧を察知すると、地獄蝶を連れた白哉と恋次と白鼡の姿があった。



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