喜助から話を聞いた後一護はルキアを先に家に帰らせると、白鼡を捜しに夜の街に足を運んだ。


その日の夜は少し冷え、冷たい風も肌に突き刺さるようだった。



黒「ったくι白鼡の奴何処まで行ったんだよ？」


一護は町中を捜し、通り過ぎる人波を掻き分けながら白鼡の名前を呼んだ。


黒「あ…そういやアイツも死神なら霊絡で分かるかもな」



そして一護は霊絡で白鼡の居場所を探し当てようとした。


黒「こっちか！」



遠くから伸びている霊絡を辿り繁華街をでて住宅街を抜け、辿りついた先は川原の土手で大分自宅から離れているので、彼女のもとへ来たときには大分息を切らしていた。



そして一護は土手の草原で一人たたずんでいる白鼡の姿を確認すると、近くに歩み寄った。



黒「こんな所で何やってんだよ？」


「…一護……ちょっと遠くまで来てみたくなってね（苦笑）…っというか考え事をしていたらいつの間にかこんな所に来ていた」


黒「はぁ～ι何だそれ？…ま、見つかったんなら良いや。ほら、帰るぞ」



一護は背を向けて帰るように言うと、未だに動こうとしない白鼡に再び声をかけた。



黒「おい、帰る…「もう少し…私の我侭に付き合ってくれないかな？」


黒「…んぁ？」



「お願い」



そのとき一護の見た白鼡の顔はどこか切なそうで、どんなに笑顔で接していてもバレバレだった。








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