月を隠していた雲が少しずつ移動し月が徐々に姿を表すと、月明かりで草原に光が注ぎ込まれた。

すると次の瞬間、何もなかった丘の上に突如大きな大きな満開の桜の木が姿を現したのだった。


白「っ…！！……これは……なん…と」



丘の上にそびえ立つ桜の木は月明かりによって美しさをかもし出し、幻想的な風景に白哉はただ目を見開くだけだった。



「この桜はね『千年光桜姿（せんねんこうようし）』って言ってね。千年間この場所で満月の時にしか姿を見せないの……この桜は何時までも枯れることはなく……天に向かって愛しい人に自分の場所を教えてるんだって」


白「…このような所に、このような場所があったとわ……」



「今夜が丁度満月だったでしょ？だから白哉だけに教えたかったんだｖ……私の秘密の場所……大切な人にだけって決めていたんだ」



白哉は彼女の言葉を聞いて再び驚いた。


白「それは…真か？」



「……うん/////…白哉の事ずっと好きだった//////……一人の人として…ずっとずっと好きだった」






.