黒「んでもよ、その俺たちを襲ってきやがった奴等と『デリトル』と何の関係があんだ？」


喜「本来『デリトル』は自分からじゃ生まれては来ない存在なんスよ……調べた所によると、今から百年くらい前に護廷十三隊十二番隊の技術開発局に化学研究局という今では聞かない技局がありました。………そこでは化学研究局の局長である玄劉と部下で双子の影時と影季、そして天重の四人で研究が進められていました。」



黒「影時と影季って、さっきの奴等！」


喜「……はい、…彼らの研究はとても興味深いものでした…霊圧を爆発的に発動させる薬や、一度死んだ死神を今度は人間に変えるものまで作っていたんス………しかし、彼らは日に日に研究を重ねていくうちに、とんでもないものを作り上げてしまったんス…それが……蘇りの薬『デリトル』を生み出すものだったんっス。………その薬で『デリトル』を作ってしまえば、普通の虚と比べて霊圧も高く、スピードも破面よりは低いスけど、死神と変わりないくらいのバケモノですから、当然化学研究局の者は皆尸魂界を追放されてしまったんです………。」



ル「ならば、虚の反応があったとき色が紅色反応だったのは、ただ単に『デリトル』だというからなのか？」


喜「それは違います、反応が紅色だったのは、『デリトル』を作り出すときに死神の霊力も込めて虚の中に注ぎ込むからっス……破面も虚で死神の力を持っていると同じように、『デリトル』も虚ですけど死神の力を持っているということになるんスよ。」


黒「そっかぁ……ん？……ちょっと待てよ？さっき浦原さんは蘇ったモノの目は赤いって言ったよな？」


浦「えぇ、そうっスけど」


一護は先ほど喜助の言った言葉を思いだすと、喜助に白鼡のことも話した。





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