――尸魂界――



恋「…隊長、今回の虚のことに関しては小隊を組ませて現世での調査が必要なんじゃないっスか？」


白「…虚については今技局の者に調べさせておる。小隊を組むかは、はっきりとしたことが解ってからが良いだろう」


白哉と恋次は技局から出てくると、一旦隊舎に向かおうとしていた。

しかし次の瞬間、辺り一面に警鐘の音が響き渡った。


゛ガンガンガンガン！！”

「「！！」」


『緊急警報！！緊急警報！！瀞霊廷内に侵入者有り！！各隊は守護配置についてください！！』



恋「侵入者だと！？一体何処から！？」



恋次は刀を構えると近くに侵入者がいないかを警戒した。
だがそんな彼らの頭上から聴いたこともない声が降ってきた。



「…六番隊隊長……朽木白哉だな？」

そこには灰色の髪を頭上で一つに縛り、吊り上った赤い眼に冷静沈着な表情を浮かべている男が立っていた。



白「…ほぉ…貴様ごときの羽虫が一人で乗り込んでくるとは……笑止（しょうし）」


恋「何モンだ…テメェ」


天「挨拶が遅れたな。私の名は天重…主である玄劉様の命により、朽木白哉と千本桜を頂にきた。」


白「貴様が私に勝てるとでも？命を削るだけだ…止めておけ」


白哉はいつもと変わらぬ表情で相手を睨みつけ、天重も同様無表情で白哉のことを見下ろしていた。

そしてお互いに霊圧を徐々に上げ、その霊圧に気付いたほかの死神たちが助太刀に現れた。


浮「白哉！……コイツが侵入者か？」


京「やれやれ。面倒なことにならなきゃいいけどねぇ」


日「なんて霊圧だι」


それぞれが刀を構え、敵の攻撃に備えて警戒態勢をとった。


白「…あ奴は私独りで充分だ……」


天「あまり驕（おご）りが過ぎると足元すくわれるぞ…朽木白哉」


白「試してみるか？」


すると白哉は瞬歩でその場から消えると、一瞬にして天重の背後に廻った。




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