玄「さぁ白鼡よ！死神どもを皆殺しにしてしまえ！邪魔者は消すのだ！！」



「フン…貴様に指示されぬとも殺してやるよ。新羅四節…『鏡水華（ｷｮｳｽｲｶ）』」



゛ﾊﾟｷﾊﾟｷﾊﾟｷ！！”


黒「っ！！」


白「！！？」


ル「クッ！！」


京「っ！！……これは驚いたね。まさか阿修羅からいくつもの技が出てくるとは思ってもいなかったよ」


暗い闇から一変してあたりを寒い氷の世界に変えてしまうと、彼らの足を分厚い氷で凍らせて動けなくした。


「最高の褒め言葉として受け取っておいてやるよ。だが、私は貴様等を助けようとは思わない……じわじわと傷めつけ、最大の苦を味わいながらその命果てていくがよい。」




「この女の様に」

゛バシュ！！”


ル「………Σ！！」



黒「ルキア！！」


ル「カハッ！」



白鼡は身動きのできないルキアに近づくと、阿修羅を振りかざし深々と脇腹に切り込みを入れた。

それと同時に大量の鮮血があたりに飛び散ると、荒い息使いでも何とか意識を保とうと耐えていた。



黒「白鼡！！お前何やってんだよ！！」



「クスッ…苦しいか死神？…最後が恐ろしいと思うだろ？儚いものだと思わぬか？」




ル「ハッ…ﾊｧｯ…ﾊｧｯ！」



「弱気モノは生に縋って少しでもその一瞬を生きようとする………だが私にはそれが分からぬ…」



ル「ハァ…はっ……はっ……そ、れは命が…限られて…いる…からだ……ﾊｧｯ……今の…白鼡には……たとえ…時が過ぎようとも……一生理解は…できぬ」


地べたに倒れ血で地面が赤く染まり出したと同時に、ルキアは震える手で傷口を押え耐えていた。



「私には理解ができない…か。…くっ…ククク…そうだろうな。だが、私にとってそんなことはどうでもよい。何せ最後に生き残るのは強者だ！」



甲高い笑い声と共に重苦しい風に吹かれた深黒の髪はサラサラと揺れ、ルキアを刺した阿修羅は不気味にも光っていた。











.