第20話 侵食された闇
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「さぁ、殺しあいを始めようじゃないか」
白鼡は阿修羅を構え不敵な笑みを浮かべると、辺り一面にとてつもなく重苦しい霊圧が立ち込めていた。
浮「ハァッ…ハァッ…やはり力が違いすぎる」
京「っ…ハァッ…できれば白鼡ちゃんとは……戦いたくなかったんだけどね」
修「このままじゃ…埒があかねぇ」
「それで終わりなのか死神………所詮貴様等も弱者にしか過ぎん。少しは良い暇つぶしになると思っていたのだがな。もっと本気になってもらわなくては困るのだよ…新羅二節『雷絶(ライゼツ)』」
゛バチバチバチバチ!!!!”
黒い霧が阿修羅を覆うと共に空を一遍にして黒い雲に覆われ先ほどまで青かった空は地獄の様に闇に包まれてしまった。
それと同時に阿修羅からはバチバチと音を立て龍の様なうねりをあげながら青白いイナズマが発生していた。
白「っ……」
黒「あいつを止めるんだろ白哉。だったら迷いはねー筈だ…――あんたの中にあるのは『覚悟』なんだろ?」
白「……兄に言われずとも私の覚悟はできている。全ては尸魂界の為……全ては白鼡の為」
山「皆の者!!これは戦争じゃ!!たとえ己の四肢が削ぎ落とされようとも、尸魂界と現世を守り通すのじゃ!!!!」
ダークデスの周りにはボロボロになりながらでも己の持つ力を振り絞って斬魂刀を構える死神が集結していたが、そんな彼らを見た玄劉は不敵な笑みを浮かべながら言い放った。
玄「死神よ。お主らは何時までぬるま湯につかったまま道を歩もうとする?何故高見を求めぬ?何故先へと進もうとせぬ?強者がさらなる力を求めて何が悪い?……よいか?強大な力があれば現世も尸魂界も思うがままにする事ができる!!苦悩からも、悲しみからも逃れられる!!そして…一番の恐怖である死からもだ!!我々の研究ま間違ってはいなかった!あのまま続けておれば…!!!」
山「あのまま続けておっても、たとえそも研究が成功したところで残るのは「闇」じゃ…玄劉よ」
玄「な、…何だと…!」
山「この世からはどんなことをしても苦悩からも悲しみからも死からも逃れられることはできぬ…それが人の定めであり変えることのできぬ運命なのじゃ」
玄「……黙れ」
山「じゃがのぉ?人とは生きている間が限られているからこそ必死に生き、懸命に命を次の時代へと繋げていこうとするのじゃ。強さは力じゃない…強さは「心」なんじゃよ。」
玄「…黙れ!」
山「玄劉よ…己は分かっていたのではないかのぉ?自分に降りかかる「最後」を受け入れるのがこの世の何よりも恐ろしいという事を」
玄「黙れ!!!!!!貴様ら死に神に何がわかる!?儂は永遠だ。終わりなどない!!儂には阿修羅がある!阿修羅の力を手に入れた今、怖いモノなどないのだ!!」
玄劉は己の斬魂刀である羅生門を鞘から抜き出すと、一気に霊圧を開放した。
それと同時に地響きがおき、先ほどまで綺麗に咲いていた花々は有るで荒れた荒野の様に枯れて行ってしまった。
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