浮「グハッ………ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…一体…何が」



京「グゥッ……全然…見えなかったけど」



蜂「クッ…気配すら……感じ取れなかったぞ」





何だというのだ？いまの攻撃は…



白鼡はあそこから動くことなく私たちに攻撃をしてきた……。



物理的な攻撃ではないことは確かだ……。




「風だよ」


白「…風…だと？」



「風は気配なくして体を包み込む…風は姿を見せぬ…風は自由である。どんなに貴様らが私の攻撃から逃れようとも、自由な風は何時までも追いかけてくる………誰も風の刃からは逃れることはできない……安心しろ、今の攻撃はほんの小手調べにすぎん。そう簡単に死んでもらっては困るからな」




初めの攻撃で多少の傷を負ってしまった白哉達は、楽しそうに笑っている白鼡を見て背筋に悪寒が走った。
目の前に立っているのは自分達と同じ死神であり仲間であったが、今の白鼡を見ているとあんなに優しくて仲間思いだった彼女の面影は見られなかった。


浮「っ……それが…それが本当に白鼡が望んでいることなのか！？仲間を思い、尸魂界を愛し…そして誰よりも白哉を愛でていたのではないのか！？」



「フンっ…貴様は何をそんなにムキになっている？先ほども言ったであろう。「生ぬるい尸魂界で生ぬるいお茶をすすっているだけでは何も発展しない」と……それが今この結果なんだよ」


浮「それは違う！」



「違うだと？ならば貴様たちはこの現状を見ても違うというのか？」




氷を刺すような冷たい表情を浮かべた白鼡は自分の背後を親指で指し示すと、それと同時に背後から大きな爆音が響き渡ると、爆発があった所からは大きな黒煙が空に舞い上がっていた。








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