゛ザンッ！”



玄「今此処に！！阿修羅の復活の時を迎えようぞぉぉおおお！！！」



゛ゴゴゴゴゴゴ！！”



時「なっ…！？いったい何が？」



斬魂刀を創生石に突き刺すと一時何も起きず不審に思っていると、いきなり地面が揺れだし阿修羅の周りにあった湖の水は左右に割れ、その刀へと続く道を作り出していた。


季「……み、湖の水が」



天「…主のみしか通ることが許されない道」



…――っ…とうとう…恐れていたことが…




そして白鼡は創生石から朧月を引き抜くと自分の鞘へ納め、阿修羅を手に入れるために一歩、また一歩と歩みを進めた。



「…こ、これが……阿修…羅…」




なんという力………封印が解かれた今、先ほどよりも力が倍増しておる…――。



さすがは幻の斬魂刀と言われたことだけはあるのだな。





阿修羅を目の当たりにした白鼡は、その刀が解き放つ霊圧に驚きを隠せないでいた。



遠くから見ているだけでも、肌にピリピリと力の感覚が刺すように伝わるが、封印の解かれた阿修羅はその力をさらに倍増させ、まるで眼には見えない龍が敵の体を引っかき回しているような感覚に襲われた。




「……お前が阿修羅か……私はお前がこの時復活するのを心待ちにしていたぞ？」




白鼡は阿修羅の柄を手にし、光る刃に己の顔を映した。
すると次の瞬間、頭の中で誰かが白鼡に語りかけてきた。









.