そして白哉は彼女が眠る病室に来ていた。
中に入ると恋次が名無しに付き添っており白哉に気づくと一礼した。
白哉はベッドで寝ている名無しを見ると、頭や腕には包帯が巻かれ、点滴がつるされていた。

白「何があった恋次」

恋「いつもどおり虚退治に出かけたんです・・・・今回も何時もみたいに終わると思っていました・・・・しかし俺が一匹虚に気を取られてる隙にもう一体が気配を消して俺に攻撃してきたんです・・・・そして気が付いたら名無しが盾となって虚の攻撃をまともにくらったんです・・・・・」


一通り事情を聞いた白哉は恋次に「隊舎へ戻れ」と言い恋次がいなくなったことを確認すると名無しのベッドへ近づいていった。




白「何故そんな無茶をした」

「・・・・・・」

白「私はもう大切な者は失いたくない」


白哉は名無しの頬に手を添えると彼女は意識を取り戻した。



「く・・・・ちき・・・隊・・長？」


白「気が付いたか」

「何で・・・・泣いて・・・るん・・です？」

白「ッ！？」

この私が泣いてるだと？

そして名無しは白哉の眼元に手を持っていきその滴を救った。



「泣かないで・・・・・ください・・・隊・・・長」



力なく笑うその顔が余計に白哉の心を締め付け、そして゛チクッ”とまた白哉の胸を痛めた。



そうだったのか


今まで気づかなかった



いや気づこうとしてなかったのだ



私は名無しを





愛しているのだ






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