白「此処で何をしておる名無し」


歌い終わり桜を眺めていた名無しは突然の白哉の声にビックリした。

「ッ！？・・・朽木隊長・・・こんな夜更けにどうしたんです？」

白哉は茂みの中から出てくると名無しの近くまで歩いてきた。

白「散歩だ・・・・兄は何をしておる」

「私も散歩です・・・此処は私のお気に入りの場所なんです♪」


白「そうか・・・先ほどの歌は？」

「聞いてたんですか？・・・・さっきのは五年前に死んだ大切な人を思って歌ったんです・・・丁度桜が今みたいに咲き乱れていた時なんです・・・・クスッ・・・未練がましいですよね」


そういって名無しは白哉に笑いかけた。
しかし白哉からみた彼女の笑顔はどこか寂しそうな感じに見えた。


哀しいのになぜ笑っていられる・・・・・

なぜ強がる・・・・・・


゛チクッ”

白「ッ！？」


「どうかしましたか？朽木隊長」


彼女の寂しそうな顔を見たその瞬間胸にチクリと痛みが走った。
しかし白哉はそのことに関してはなにも答えなかった。

白「いや・・・何もない
今宵は少々冷える・・・兄も早く帰るがよい」


「はい♪ではまた明日」







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