41話 素直じゃない君が愛おしいんだ
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恋次に優しく頭を撫でられた事のなかった名無しは、驚いて咄嗟に顔をあげると、その目には涙が溜まっており、彼女の泣いている姿を初めて見た恋次は一瞬目を見開いて固まった。
恋「えッ、何!?
お前泣く程心配してたわけ!?♪」
「う、うるさい!
あっち行って!/////」
名無しは急に恥ずかしくなり顔を真っ赤にして、彼とは反対の方に顔を背けた。
恋「行こうとしたのを止めたのはお前だろ♪」
「ぅう〜/////」
恋「なぁ、ちゃんとこっち向けよ
恩人に対して顔を背けるのはどうなんだぁ?」
「……/////」
恋次の言葉に名無しは渋々顔を彼の方に向けた。
恋「やけに素直で気持ち悪ぃな」
「恋次が向けって言ったんじゃん」
恋「まぁ、そうだけどよ
ーーこっち向いたって事は、恩人だとは思ってんだな?」
「そ…それは……私を庇って怪我をしたのは事実だから…。
『それについては』ってだけよ∪」
恋「ククッ…オマエってほんっとに腹立つ物言いだよな」
「……」
恋「素直にしてれば少しは可愛気があるのに」
「…っ
れ…恋次なんかに…
恋「?」
「ーーー…可愛いだなんて…言ってもらわなくていいし/////」
名無しはずっとそっぽを向いていたが恋次が見た彼女の後ろ姿は、表情すら見えなかったが彼女の耳が確実に赤くなっている事だけは確認できた。
…ぁ、こりゃ言わない方がよかったか?
ーーーーでも何でだろうな…
俺ももっと素直になれたらって思うが、こんな感じで名無しと接する事が楽しいんだと思う。
…いや、…こんな感じの名無しだから
もっと側にいたいと思いたくなるんだ
恋「フン、そうかよ
ブス」
「喧嘩売ってんの!?#」
恋「ははっ、怒ると余計にブスになっちまうぞー♪」
END
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