41話 素直じゃない君が愛おしいんだ
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恋次が四番隊に運ばれた後、名無しは六番隊の縁側で体操座りで両膝を抱え顔を伏せていた。
そのとき、彼女の背後の襖が開かれると、そこには四番隊で治療を受けた恋次の姿があり、名無しは霊圧で恋次と分かっていても顔をあげず言葉も発しなかった。
そんな彼女を見兼ねて恋次は小さく溜め息をつくと、名無しに声をかけた。
恋「こんな所で何してんだ名無し」
「…馬鹿な人を待っていたのよ」
名無しは顔を伏せたまま返事をした。
恋「マヌケな副長補佐にバカなんて言われたくねーよ」
「………煩い」
恋「治療はしてもらったから、もう問題ねーよ
ーーんじゃ、俺隊長に報告書を提出しねぇといけねぇから行くわ」
そう言ってその場から立ち去ろうとした時、彼の死覇装の裾を名無しの小さな手が握りしめていた。
恋「まだ何か用があんのか?」
「…ないわよ
…さっさと行けば」
恋「じゃあその手…離せよ∪」
「やだ」
そう言うと再び裾を握る手を強めた。
明らかに矛盾している彼女の言葉と態度に、恋次も呆れた表情を浮かべた。
恋「あのなぁ「怖かった」
恋「…っ」
「私のせいで……恋次…死んじゃうかと思った
そんなの…ヤダ…
恋次と離ればなれなんて…いやだ」
恋「ーー名無し」
いつもあんなに強気でいるのに
お前は…
こんなにも弱いんだな?
彼女の言葉に恋次は優しく頭を撫でた。
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