39話 世の中そんなに甘くない
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"スパァーン!!"
市「名無しちゃーん!
はよ戻ってきてやぁー!」
勢いよく障子が開かれたと同時に、顔を真っ赤にして明らかに酔っている市丸が姿を見せると、突然の彼の出現に二人は固まってしまった。
恋「げっ!市丸隊長!∪」
市「ん?『げっ』ってどう言う意味なん?
ボクがいたら都合悪い事でもあるん?」
市丸は黒い笑みを浮かべ恋次に対して少しばかり霊圧をあげると、冷や汗を流している彼に対して名無しは市丸を宥めた。
「市丸隊長皆さんと飲まれてたんじゃないんですか?」
市「名無しちゃんがおらん部屋におっても面白ないんよ
はよ戻ってお酌してや♪」
市丸は後ろから名無しの事を抱きしめ自分の腕の中に閉じ込めていた。
白「市丸…すぐにその汚らしい手を放せ
名無しが困っておる」
檜「Σあぁ!市丸隊長!
何抜け駆けしてるんです!」
藍「これは黙って見過ごすわけにはかないね」
白哉と修兵と藍染までもが部屋の外へと出てくると、それぞれの怒りの声が廊下に響き渡っていた。
市「嫉妬は醜いで
それにこういうんは早いもん勝ちやv」
そう言うなり市丸は名無しの体を抱きかかえると、そのままお姫様抱っこをして彼女の温もりを楽しんでいた。
白「市丸…余程その腕いらぬと見た」
白哉は冷たい視線で市丸を睨みつけると、彼もまた白哉を挑発するように不適な笑みを浮かべた。
辺り一面に隊長クラスの重たい霊圧が辺り一面に広がり、
一戦交えるような事になってしまうんじゃないかと思ったが、そうなる前に名無しは市丸の腕からすり抜けた。
「駄目ですよ
隊長達が霊圧なんて上げたら他の隊士達も驚いちゃいますよ
それに今夜はとても綺麗な満月の夜なんですから…。」
中に戻って飲みなおしましょうと言ってニッコリ微笑むと、「名無しが言うなら」と言う事で彼等は再び室内へと戻って行った。
そして廊下で名無しと恋次は再び二人っきりになり、彼女も先ほど持ってきていたお盆を手にして中に戻ろうとすると恋次がそれを阻止した。
「阿散井副隊長?」
恋「名無し…俺、名無しの事「今夜は…」
恋「…っ」
「ーー邪魔が入ってしまいましたね
今度は二人っきりの時に聞かせてください」
彼の頬にそっと触れると名無しはそのまま部屋の中に戻って行き、その場に取り残された恋次は顔を赤く染めて頭をガシガシとかいた。
恋「…ったく/////……反則だろ/////」
END