「弱イ…ヨワイ…


…オ前ハ



ーーヨワイ」






「…っ…」




ーー弱いから…



わ…私は……私は……




こんな奴にも勝てないの？





名無しはその場に膝から崩れ落ちると、その姿を見てニヤッと不適な笑みを浮かべた虚は再び攻撃を仕掛けてきた。





「死ネェェエエエ！！！」





「……」




だから…朽木隊長は…私を…




虚の攻撃が彼女に降り掛かろうとしたそのときーー。







「ーー散れ…千本桜景厳」





「っ！」




”ドドドドドドド！！！”






「ギャァァアアアアアア！！！！！」






名無しの体はいきなり暖かいものに包まれると、同時に大量のサクラの花びらが虚の体を再生できないほどに切り刻んでいった。





「…ハァッ…ハァッ…」




この花びら……もしかして…





「く…朽木…隊長…！」




視線を上にあげると、自分の目の前には白哉が彼女の体を支えるようにして抱きしめていた。






白「大丈夫か？
来るのが遅くなってすまぬ」





「な…なんで…朽木隊長がここに？」





白「そなたの霊圧に乱れを感じた。
虚にさへ気付いておれば名無しをこんな目に遭わせずにすんだ」




「っ…そんな！
朽木隊長の所為なんかじゃ…Σぐっ」




白「あまり喋るな」





「ハァッ…ハァッ…私が…私が弱いから」




そう…私に力が無いから





「私…副長補佐なのに…足手まといになってしまって

ハァッ…ハァッ…虚1匹も倒せないのに…副長補佐なんて…呆れちゃいますよね」






ーーだから私は…




戦わせて貰えない



現世にも連れていてくれない




いつも留守番ばかり




こんな私は…失格だ…












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