37話 守備範囲外
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あ、喜助さんだ!
喉乾いちゃったし何か買ってもらおうかなv
「喜……っ!」
喜助の姿を見て名無しは彼の元に駆け寄り、声をかけようとした瞬間、彼の目の前にはとても色っぽく、まるで乱菊の様に魅力のある女性が声をかけていた。
彼の名前を名前を呼ぼうとした瞬間、名無しは言葉に詰まってしまいその場に立ち尽くすと、名無しに気づかず会話をしている喜助達の声が耳に入ってきた。
女「お兄さん一人なの?」
喜「アタシっスか?
連れはいるッスよ」
女「そうなんだ……さっきから気になって見てたんだけど彼女さんと一緒だったりする?」
喜「彼女…?
……いえ、アタシに彼女なんていませんよ
それに連れは高校生。
アタシの守備範囲は20歳以上なんスから」
…っ!(ズキッ)
喜助の言葉が聞こえた名無しは、その言葉を聞いて胸が痛くなるのを感じた。
女「なら丁度良かったわv
私一人なの……一緒に海を満喫しない?v」
女は喜助を誘惑するように擦り寄ってくると、名無しの表情は段々曇っていった。
その時だった…
夜「何やっとるんじゃ貴様は!」
”ゴツンっ!!”
喜「Σイダァアア!!」
「っ!∪」
何処からとも無く現れた夜一が喜助の後頭部目掛けて思いっきり拳を振り下ろすと、彼の頭には大きなタンコブができていた。
喜「よ、夜一さん∪
痛いじゃないっスか∪」
夜「当たり前じゃわざと痛くしたんじゃ#
それよりも飲物買うのにどのくらい待たせるんじゃ貴様#
…名無しもそこで待っておるぞ」
「……ぁ」
喜「Σ名無しさん!?」
名無しの存在に気づいていた夜一は彼女の方に指差すと、そこにいる名無しの姿を見た喜助は驚きの表情を浮かべていた。
喜「えっと名無しさん……あの」
先ほどの会話を聞かれていた事に気づき、喜助は言葉を詰まらせてしまった。
「……」
【それに連れは高校生。
アタシの守備範囲は20歳以上なんスから】
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