35話 妹のような存在だったのに
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
浮「やぁ…ハァッ……名無し君…ハァッ」
「Σう、浮竹隊長!?」
扉を開けると、そこには頭に雪を乗せ鼻を赤く染めた浮竹の姿があり、驚いた名無しは直ぐに彼を室内に通した。
「こんな天気の中どうして出歩いてるんですか!?」
名無しはタオルを持ってくると、ストーブの近くに浮竹を座らせ、濡れた髪や死覇装を拭いていった。
「体調が悪いのに何で出歩いたりしてるんですか!?
体だってこんなに冷えきってしまってるんですよ!?」
名無しは心配した表情を浮かべ、口では小さい子供を叱るようにいつもより強い口調で話した。
浮竹はそんな彼女の顔を見つめた。
…やっぱり名無し君の側が一番落ち着く
それは俺が君の事を……
ーー好きだから
「浮竹隊長聞いてますか!?」
浮「あぁ、ちゃんと聞いてるよ
それと心配かけてすまない。
俺はどうしても君に会いたかったんだ」
「……え?」
浮「いつもは妹のように思っていた。
君の笑顔を見る度に、話しをする度に癒されていた。
こんな日々が毎日続けば良いって思っていたけど……名無し君はいつか誰かのモノになって俺の側から放れていってしまう
それが怖かったんだ」
「浮竹隊長…」
浮「俺はやっと気づいたよ
ずっと妹のように思っていたんじゃない……ずっと名無し君を一人の女性として見てたんだって
我が侭でもいい
子供っぽくても良い
誰が何と言おうと、俺は君を手放したくはない
ーーーそれは名無し君の事愛しているから」
”ギュ”
「っ…!/////」
浮竹は名無しの手を付かんで自分の方へと抱き寄せると、突然の事に驚いた名無しはされるがままに、浮竹にギュッと抱きしめられた。
自分の気持ちは伝えた。
此処で名無し君が何と言おうと俺には何も悔いはない。
「……浮竹隊長……本当ですか?」
浮「…あぁ…俺の気持ち嘘はない」
「……私、今日朽木隊長から告白されたんです。」
浮「…っ」
「朽木隊長から告白された事は有難いと思いました。
ーーでも……でも私…その間何故か浮竹隊長の事を考えちゃって」
浮「…それってーー
もしかして…」
「そう言う事です////
これからも側に居て良いですか?/////」
一瞬目をきょとんとさせた浮竹だったが、お互いが同じ気持ちだと言う事を知ると、浮竹は嬉しくて仕方なくなった。
浮「これからも名無し君には側に居てくれないと俺が困るよ」
ずっと妹のような存在だったけど
これからは大切な一人の女性として
ーー愛しているよ
END