35話 妹のような存在だったのに
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浮竹は雨乾堂に戻ってくると布団の中で横になり、壁にかかっている名無しの羽織りを眺めていると、先ほどの白哉と名無しとの光景が脳裏をよぎった。
【兄の事…誰よりも愛している】
【く、朽木隊長…でも私は!】
【返事はすぐじゃなくてもよい
ちゃんと考えて答えを教えてほしい】
【もしあの子に彼氏が出来たりしたらどうするんですか?】
……俺は
【名無しって結構モテるんですよ?】
……俺は
【浮竹隊長って本当は名無しの事好きなんじゃないですか?♪】
ーーー俺は
……名無し君の事が/////
浮竹は自分が名無しの事を好きだという事に気づくと、先ほどまで感じていたモヤモヤが無くなり、無性に名無しに会いたくて仕方なくなっていた。
布団から体を起こし、隊長の白い羽織りに袖を通し、名無しから借りていた羽織りを手にすると、雨乾堂から出た。
浮竹は瞬歩で名無しのいる十番隊へ向かう間、彼の手には彼女の羽織りがしっかりと握りしめられており、一秒でも早く名無しに会いたいと思う彼の瞬歩は早いものになっていた。
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「雪…結構降ってるなぁ〜」
仕事が早く終わった名無しは自室に戻ってくると窓を開けて外の様子を眺めていた。
一向に止む気のない雪は周りの景色を真っ白な世界へと変えていき、中と外の温度の違いで窓ガラスは曇りだしていた。
「明日には沢山積もってるんだろうなぁ〜」
ーーそう言えば浮竹隊長大丈夫だったのかな?
顔色あまりよくなかったし
一応明日お見舞いにでも行ってみようかな?
十三番隊に持っていく書類もあるし!
名無しは浮竹の事が気になり明日書類を持っていく用件もあったので、一緒に浮竹のお見舞いを行く事に決めた。
しかし、その時だったーー。
”コンコン”
「…ん?誰だろう。
はーい!」
突如部屋の扉がノックされ、名無しは乱菊でも遊びに来たのかと思い扉を開いた。
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