35話 妹のような存在だったのに
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白「…名無し……私の気持ちはこれからも変わらぬ。
兄の事…誰よりも愛している」
「く、朽木隊長…でも私は!」
”ギュ”
「っ!」
白哉は名無しの事を愛おしく思う表情で見つめ告白をすると、彼からの告白に少しばかり困っていた名無しだった。
しかし、次の瞬間白哉は名無しの体をギュッと抱きしめた。
白「返事はすぐじゃなくてもよい
ちゃんと考えて答えを教えてほしい」
「……はい」
ーー白哉が…名無しの事を?
”ズキっ”
浮「…っ……また胸が」
先ほどと同じ胸の痛みが浮竹を襲うと同時に、モヤモヤとした気持ちが大きくなって行く事に気づいた。
ーー白哉は名無し君の事が好き…。
…もし名無し君も白哉の事を好きになったら…俺は心から喜べるのか?
でも名無し君は妹のような存在…。
…俺は……「浮竹隊長?」
浮「っ…!」
一人ボーッとしながら色々考えていると、近く自分の名前を呼ばれた事に気づいた浮竹はハッとして顔をあげた。
浮「名無し君」
「こんなところでボーッとしてどうかしたんですか?
あ!もしかして気分でも悪いんですか!?」
浮「気分……ぁあ…そう言えば気分はあまり優れないかもしれない。
胸も時々ズキっとするし、なんだかモヤモヤした気持ちにもなる…。」
「それは大変じゃないですか!
急いで部屋に戻りましょう!
私も一緒に付き添いますから!」
名無しは浮竹に肩を貸し、彼を支えるように雪の降る道を歩いていった。
時折強く吹く風が二人を包み込むと、名無しは浮竹の体がこれ以上冷え込まないように、自分が着ていた厚手の羽織りを浮竹にかけた。
「これ着ててください。
少しは暖かいと思いますから」
浮「でもそしたら名無し君が…」
「私は大丈夫ですよ
こう見えて寒さには強いんですから♪」
名無しはニッコリと微笑み、その笑顔を浮竹に向けると、彼女の笑顔を見た浮竹も小さく微笑み「ありがとう」と小さく返事をした。
十三番隊の隊舎に戻ってくると、名無しは浮竹を仙太郎と清音に任せた。
浮竹の体調が良くないという事を聞いた二人は少々戸惑っているところがあったが、浮竹は「心配はいらないよ」と言って落ち着かせた。
「じゃあ仙太郎さん、清音さん、浮竹隊長を宜しくお願いします」
清「名無しさん、こちらこそありがとうございました!」
浮「あ、名無し君羽織りを!」
「私は直ぐに隊舎に戻れますから大丈夫です。
部屋は寒いですからもう少し着ててください
ーーじゃあ私はこれで!」
名無しは浮竹に手を振ると、瞬歩で一瞬にしてその場からいなくなってしまた。
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