35話 妹のような存在だったのに
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乱「フラれちゃいましたね浮竹隊長」
冬「松本、余計な事を言うな」
浮「いや、いいんだよ日番谷隊長
名無し君だって仕事があって忙しいのは当たり前だからね」
乱「まぁ、名無しって本当に真面目だからねぇ」
冬「お前は少しぐらい名無しを見習ったらどうなんだ?」
日番谷は呆れた表情を浮かべ嫌味っぽく乱菊に言った。
乱「浮竹隊長って凄く名無しのこと溺愛しちゃってますけど、もしあの子に彼氏が出来たりしたらどうするんですか?」
浮「…え?」
乱「だって名無しって結構モテるんですよ?
この前だって他所の隊の人から告白されたりしてたんですから」
”ズキッ”
浮「……っ」
…何だ?
今一瞬胸が痛かったような…。
乱「浮竹隊長って本当は名無しの事好きなんじゃないですか?♪」
浮「俺が…名無し君の事を?」
冬「どうかしたか?浮竹」
乱「気分でも悪いんですか?」
浮「…あ、いや何でもないよ
じゃあ俺はそろそろ部屋に戻るから」
浮竹は一瞬体に違和感を感じたが気のせいだと思い、心配する二人に苦笑いを浮かべると、これ以上冷え込みが増す前に部屋にも同事にした。
外に出ると、空から降り続ける雪が彼の体を冷やしていき、先ほどの乱菊の言葉に小さく溜め息をつくと、白い息は一瞬で消えていった。
【名無しって結構モテるんですよ?】
浮「……」
確かに名無しは可愛い…。
明るいし、人懐っこい性格だし
彼女の事を好きになる人なんて沢山いるだろう
なのに何故だろうか……
【もしあの子に彼氏が出来たりしたらどうするんですか?】
松本副隊長からそう言われてから、モヤモヤした感じがあるのは……。
名無し君は妹のような存在だ。
彼女が幸せになってくれるなら、俺だって心から祝福する事は出来る。
一緒に喜んであげたいし,一緒に祝ってもあげたい。
浮竹は隊舎に戻りながら一人で色々考えていると、彼の視線の先に名無しの姿が入ってきた。
あ、名無し君!
隊舎に戻っている途中だな
少しだけ声でもーー。
彼女の姿を見た浮竹は、彼女に声をかけようと近づいていった。
しかし、声をかけようとしたその時、名無しは一人ではなく、そこには六番隊隊長朽木白哉の姿もあった。
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