34話 常に対決
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【虚夜宮にて】
現世から戻ってきて1ヶ月が経った。
グリムジョーは帰ってきてからというものの、部屋に閉じこもってしまい、彼の世話役の破面はとても心配していた。
食事を持っていってもあまり手を付けておらず、話しかけてもいつも以上に素っ気ないか、もしくは機嫌が悪いかだった。
グリムジョーも名無しにあっていない期間が暫く続き、今直にでも現世にいって顔を見たいという気持ちがあったのだが、自分が言ってしまった事を思い出すと、中々行く勇気が出なかった。
…クソっ#
何であのとき…あんな事言っちまったんだ#
ーーーこれも全て黒崎の所為だ!#
”コンコン”
「グリムジョー入るわよ〜!」
グリ「あぁん?#
何勝手に入ってきてんだよネリエル!
入るならちゃんとノックぐらいしやがれ!!#」
ネル「したわよ
アンタって本当にバカじゃないの?」
グリ「……#
チッ……何しにきたんだよ」
ネル「アンタの配下が私の所に来たのよ。
最近食事もまともに食べてないし、部屋から出てこないってね」
グリ「別に関係ねぇだろ」
ネル「私には関係ないわよ
でもその陰気な霊圧が常に漂っているのは正直言って私も不愉快なの。
そんなに名無しの事が気になるなら、さっさと現世にいって会ってきなさいよ」
グリ「Σなっ!!何でそこで名無しが出てくんだよ!!」
ネルに自分が悩んでいる原因が名無しの事だと当てられたグリムジョーは焦りの表情を浮かべ、冷や汗を流していた。
ネル「だってグリムジョーったら、尸魂界で名無しに会ってからというものの、ずっとあの子の名前言ってるし、それに現世から戻ってきたアンタの霊圧に名無しの霊圧も感じたもん」
グリ「〜〜〜っ」
名無しの事を隠していた筈のグリムジョーだったが、まさかネルにそこまで見破られていたとは思いもよらず、グリムジョーはぐうの音も言う事が出来なかった。
ネル「現世で何があったかは分かんないけど、グリムジョーらしくないじゃない
それで今までよくあんな偉そうな事言って来れたわね
…アンタって口では偉そうな事言ってるけど、本当は弱虫なんじゃない?
そんなんじゃ一護にも勝てないわよ」
グリ「っ!
……………チッ
ったくテメェはいちいち煩ぇんだよ」
ネルに背中を押されたような気がしたグリムジョーは、小さく舌打ちをすると、ベッドの上に無造作に置かれていたジャケットを手にすると扉の方に向かって歩き出し、現世に行く準備を始めた。
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