33話 嫉妬は常に付き纏う
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その日の授業も終わり、名無しは門の前で一護を待っていると、校舎から走って来る彼の姿を見つけた。
黒「わりぃ。
待たせちまった。」
「ううん、そんなに待ってないから大丈夫」
名無しと一護は肩を並べて先ずは浦原商店に向かう事にした。
一護同様に名無しにも霊圧があり、ちょくちょく虚と接触する事があった。
一護が死神になった時もルキアや浦原喜助と顔を会わせる事が多くなり、彼がルキアを助ける為に尸魂界へ行ってしまった時も破面との戦いの時も、心配している彼女の側に喜助がいてくれた事もあった。
雨「名無しさん」
「あ、雨ちゃん♪こんにちはv
今日も可愛いね!」
雨「…そ…そんなこと/////…名無しさんの…ほうが/////」
浦原商店にやって来ると、中学校から帰ってきたばかりの雨の姿があり、彼女の姿を見つけた名無しは雨に抱きついた。
黒「はいはい、もうそのくらいで十分だろ」
一護は雨に抱きついている名無しをベリッと引き離すと、不満な顔をした名無しは一護に文句を言った。
「も~!折角雨ちゃんとのスキンシップを楽しんでたのに~!
一護のバーカ」
黒「遊びに来てんじゃねーんだぞ。
さっさと用件を済ませなきゃならねーんだからな」
…っていうのはただの口実だ。
女であっても、本当は俺以外の奴と名無しが抱きついているのは見たくねーだけなんだ。
何故だかは知らねぇ。
昔から俺たちはいつも一緒だった。
家も隣同士で親との交流も結構あったし、家族ぐるみで遊びに行く事だってあった。
遊子達やオヤジだって名無しの事は本当の家族の様に思っている。
俺だってそうだと思っていた。
だが俺が死神になり尸魂界の死神と関わりを持つにつれて、当然名無しも彼等と仲良くなっていくことが多くなっていった。
俺だけに向けられていた笑顔が、いつしか俺以外にも笑顔を向けていく様になって、その度に心の中ではモヤモヤした何かが渦を巻いていた。
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