恋「痴漢が現れたな！？」


乱「もう逃がさないわよ！」


雛「覚悟してもらいます！」


名無しの悲鳴というよりも痴漢の悲鳴を聞きつけて部屋の隅から出てきた三人は痴漢が逃げないように周りを取り囲んだ。



「チッ…こうなったら覚悟しやがれ！！」


痴漢は自分が隠し持っていた刃物を名無しに向かって振り下ろした。


゛ヒュンっ！”


「おっと！……刃物を人に向けて振り回したら危ないだろ！！常識を疑う！！」


「お前もさっき同じようなことしてただろ！！」



二人がそんな言いあいをしていると、隙をついた恋次が相手の刃物を奪い取ってすぐさま動かないように刃先を首元に当てた。


恋「動くんじゃねーぞ？ちょっとでも俺が手を動かせば致命傷になるからな」



「おぉ♪恋次よくやった！」

゛パン！”

゛ザシュ！”


「ぎゃ―――――!!!」


恋「てめぇ！！ι俺が言ったこともういっぺん言ってみろ！！ιι」

「『動くんじゃねーぞ？ちょっとでも俺が手を動かせば致命傷になるからな』」


恋「はい合格！！！＃」



名無しが恋次の背中を思いっきり押したせいで、その反動で首に当てていた刃が痴漢の首元をかすめた。





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