浮「な…何だこの霊圧は！？明らかに隊長クラスだぞ！！だが知らない霊圧だ…！誰だ！？一体何処から――」


花「…こ…この霊圧の感覚は……まさか…」


「…やっときたか……」



そう言って幸恵がチラリと目線を向けると、何者かが凄い勢いで下から現れた。

その姿を捕らえるべく、ルキアは自分の頭上を見上げ、大きく見開いた瞳の奥に映し出されたのは、体中に包帯を巻きつけ高々と空を舞う一護の姿だった。


ル「…い…一――――…」


一護は通路に着地すると、ルキアの横を素通りし、花太郎の下に駆け寄った。
そして、一通りのことを聞くと、一護はルキアと幸恵を呼んだ。



黒「…ルキア……幸恵…助けに来たぜ」


一護の言葉に少し悲しげな表情をするルキアと薄っすらと微笑む表情の幸恵を見た一護は、幸恵よりもルキアの物を言いたそうな顔を見て口を開いた。


黒「なんだその顔！？助けに来てやったんだからもうちょっと嬉しそうにしろよ」


ル「……莫迦者……！…来てはならぬと言った筈だ…あれほど……居って来たら許さぬと……！…ボロボロではないか…莫迦者…！」

黒「…全くだ…だから後でいくらでも怒鳴られてやるよ…………あいつを――…倒した後でな！」


一護の言葉を聞いたルキアは、再び白哉との戦いで深手を負ってしまうと思い口には出さなかったがとても心配そうな表情をした。


黒「心配すんな！死にやしねぇよ！これでも俺、ちょっとは強くなったつもりなんだぜ」



一護は強い眼差しでルキアに笑いかけると、ルキアや浮竹の脳裏にはあの男の姿がクロスした。





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