「先に行かせてもらう！！はぁああぁあ！！！」



幸恵は刀を構えると、紅覇に向かって突っ込んでいった。


゛ガキィィィン！！”



『相手は一人じゃないよ？』



「∑っ！！？……」



真ん中に居た紅覇に刀を振り下ろしたとき、背後から瞬歩で別の紅覇が攻撃してきた。




ヤバイ！！



幸恵は瞬歩でその場を避けると、自分の目の前に紅覇が現れた。




『遅いね…その程度の瞬歩？』



「なっ！？……ウッサイ！！」



゛ギィィン！”



刀同士がぶつかり合い、鬼道で攻撃しようとしたその時、別の紅覇が鬼道を使ってきた。



『破道の三十三…蒼火墜』



っ！！…間に合わない！！


゛ドォォン！！”



「ガハァ！！」

背にもろに喰らった幸恵はその反動で地面に叩きつけられた。


『これで終わりとは言わないでよ』



「グッ…はぁ…冗談…言わないでよ……まだまだよ！！」



幸恵は急いで体を起こすと、次々と攻撃してくる紅覇の姿を見ながら動きを読んでいた。








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