第49話 今はただ信じて突き進む
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織姫と一旦別れた幸恵はウルキオラが一護と戦う前に彼の宮に辿り着くように瞬歩で移動していると、遠くの方でわずかにルキアとアーロニーロが戦っている霊圧を感じ取った。
ルキアは今アーロニーロの宮にいるのか…
確かアイツの能力は喰虚(グロトネリア)…ルキアに取っては少し……いや…かなり厄介な破面かもしれない…
「ーーお願いルキア…
無茶だけはしないで!」
幸恵は皆の霊圧でそれぞれの状況を確認しながら長い廊下を移動していると、彼女の目の前に突如藍染が姿を現した。
”シュンっ”
「Σっ!!」
ーー藍染!
藍「やぁ幸恵君
君はどこへ行こうとしているのかい?」
突然目の前に現れた藍染に驚きの表情を浮かべ、移動の脚を止めた幸恵は咄嗟に彼との距離を取るために後方へとジャンプした。
ーーなんで藍染がここに!?
もしかしてギンちゃんが?
いや、今はそんな事どうでもいい…
藍「君の行動は霊圧を探らなくても、そのブレスレットからでも分かるようになっているんだよ」
「…っ…追跡装置まで付けているなんて本当に悪趣味だわ」
こんな所で時間を潰している暇なんて無いのに
今の私じゃ逃げても直に捕まってしまう
藍「クスっ…君は放っておくと私の邪魔をしかねないからね
ーーそういえばこの先は確かウルキオラの宮だったね
黒崎一護もそこへ向かっているようだ」
「分かっているならいちいち聞く必要は無かったんじゃない?
それに私がどこへ行こうと藍染には関係ない」
藍「クククっ…本当に”足掻いている”ようだね」
「当たり前でしょ
それに賭けはまだ続行中よ」
藍「あぁ、そうだったね
…でも一人ノイトラにやられた人間がいるようだが?
それにアーロニーロの宮にいるのは……朽木ルキアか
霊圧が大分弱いが、そっちも時間の問題だろうね」
「誰もやられたりはしない
皆は強いから」
藍「強い言葉を吐くと弱く見えるぞ
それは君が一番よく分かっていた事だと思ったが?」
「えぇ、そうね
確かにそうかもしれない…でもね…
その言葉は”本当に弱い者”が使うからそう見えるんじゃない?」
幸恵は藍染に向かって小さく笑みを浮かべた。
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