第42話 彼の嫉妬
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「嫉妬しているの?」
藍「嫉妬……あぁ、そうだね
私は彼等に嫉妬してるようだ。
君の事になると、私はどうやら余裕が無くなってしまうみたいだからね」
「惣右介でも嫉妬なんてするんだね。
ーーねぇ聞きたい事があるんだけど」
藍「何だい?」
「もし私が貴方の事を好きになる変わりに、尸魂界や現世に手を出さないでって言ったら、惣右介は手を出さないでくれるの?」
藍「急にどうしたんだい?」
「どうなのか聞いてるの」
藍「そうだね…愛する者の為に私は出来る限りの事はしてあげたいと思っている。
……しかし今回の件に関しては別だ」
「…ぇ」
藍「私は天に立つ為に、王になる為に、彼等を排除しなければならない
例え君がどんなに望まない事でも、彼等とともに共存して行く道なんて無いのだから…。
弱き者は死に滅んで行く…。
それが定めなのだから…。
幸恵君の考えは人間の中では通用するかもしれないが、我々は敵同士である以上死ぬまで分かり合える事なんて無いんだよ。
邪魔な奴らは排除する…正しき者だけが生き残る…そして弱き者は強き者に食い尽くされる。
これが君たちの世界と私達の世界の差だ。
幸恵君はどちらも傷つかずにと思っているかもしれないが、そんなもの自体存在しないんだよ」
「……そんなの……そんなの分かんないじゃない!
確かに私の考え方は甘いかもしれない……でも誰も傷つかないでほしいと思う事は当たり前の事でしょ!?
この世界に来たばかりのときは、私の大切な人を苦しめる惣右介達の事本当に許せないって思ってた。
でも此処で、虚圏で破面の皆と過ごしているうちに、敵だから味方だからどっちかが傷つけばいいだなんて思いは無くなったの。
まぁ、それに私が誰か一人を好きにならないのは、この世界の皆はイケメンばかりで、好きなキャラが多くて選びきれないっていうファン視点からの気持ちがあるけど…∪
でもそれは別にして、私は皆の事知っているからこそ、皆が大好きだからこそ、誰も傷ついてほしくないんだよ…。」
藍「ーーーすまないが私には君のような寛大な心は持ち合わせていない。
今も、これから先もだ
そして君は何も考えず、ただ私の為に笑っていてくれたらそれでいい。
黒崎一護の為でもなく
死神達の為でも
ウルキオラやグリムジョーの為でもなく……
ーー私の為だけにね」
藍染は幸恵の頬にそっと手を添え、顔を近づけてきた。
”チュ…クチュ”
「ンっ…!」
幸恵は彼から離れようとしたが、ベッドに押し倒されている格好になっていたため動く事が出来ず、気がつくと自分の唇と藍染の唇が重なり合っていた。
END