第42話 彼の嫉妬
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藍「部屋に行ってもいなかったから心配したんだよ?
此処で何をしていたんだい?」
「ううん、何でもないよ
ただ話しをしていて目眩がしたからウルキオラに支えてもらっていただけ
ーーありがとうウルキオラ
じゃあ私は部屋に戻るから」
”ガシっ!”
「何?」
藍「部屋まで送ろう」
幸恵はウルキオラから離れると藍染の横をすり抜け部屋から出ていこうとしたが、藍染は幸恵の腕を掴むと、今度は彼によって引っ張られる様にウルキオラの部屋を出て行った。
「ちょっ!
惣右介痛い!!
腕がちぎれる!!∪
ちょっと止まってよ!!」
早歩きで歩く藍染に追いつこうとする為に、幸恵は小走りになって彼の後を必死に追いかけた。
幸恵は彼に制止を求めたが、彼女の腕を掴む力は更にギュッと力を増し、その痛みに幸恵は表情を歪ませると、そうこうしている間に幸恵の部屋に到着した。
「ちょっと!
いきなりなんなのよ!!?#」
”ドサッ”
「キャッ!」
部屋に連れてこられた幸恵は藍染に怒りを覚え、文句を言おうとしたその時、藍染はベッドに幸恵を押し倒した。
二人分の体重がベッドに沈みながらギシっと音を立てると、藍染は幸恵を逃がさない様に上から覆い被さってきた。
いつもの様に不敵な笑みを浮かべた表情の彼と違って、彼女の瞳に映り込む藍染の姿はとても冷たい表情をしており、その姿を見た幸恵は背筋に寒気を感じた。
「……そ、惣右介……そこを退いて」
藍「断る」
「なっ!…いい加減にして!
急に何なの!?」
藍「君はどれだけ私に嫉妬させれば気が済むんだい?」
「…はぁ?」
藍「どうやらライバルはどこに行っても尽きない様だね。
私は気が気じゃないんだよ…。
どんなに幸恵君の事を求めても私だけのものにはなってくれない…どれだけ愛の言葉を並べてもその想いすら届かないーー。
どんなに私だけの鳥小屋に閉じ込めようとも、全然懐いてくれない…。
君はどうしたら私だけを見てくれるんだい?
私はいつまでも待っていられる程余裕は無いんだよ
嫉妬に狂って何を仕出かすか分からないからね…。」
藍染は鋭い視線で幸恵の事を見つめると、彼女のふっくらとした唇を人差し指でなぞった。
「何を言って…「言っただろう…『本気で幸恵君の事を愛してしまっていた…誰にも渡したくない』ってね」
藍「グリムジョーもウルキオラも君の事が気になって仕様が無いみたいだ。
だがそれが自分の信頼している部下であっても、譲るわけにはいかない」
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