ウル「幸恵答えろ」




「ぁ……えっと……どちらかというと嫌いじゃないよ。
彼は彼なりに優しいとは思うし…」





ウル「………じゃあ好きだという事か？」





「っ…っていうか何でウルキオラがそんな事聞いてくるの？」




ウル「……何で…だと？」






そもそも何故俺は幸恵とグリムジョーの事を気にしている？



奴の事なんて関係ない筈だ…。




そもそも人間にすら興味はないーー。





なのに…何故幸恵の事は気になっている？





「…ウルキオラ？」




ウル「…分からん……。
何故そんな事を聞いてきたのかーー。

だが一つ言えることは、幸恵から奴の霊圧を感じると殺したくなるぐらい怒りと憎悪に包まれる」




以前の俺ならこんな事感じなかった




何故だ？





俺はーー。





「何があったか分からないけど、もし私の所為で嫌な思いをさせているなら謝るわ

ごめんなさい

まぁ確かに人間と破面があまり仲良くしたらウルキオラだってイヤに決まってるよね」




ーー違う




俺が言いたいのはそうじゃない…。






「でも安心して。
人質は人質らしく今だけ大人しくしているからさ

あまりウロチョロされても迷惑かけちゃいそ「そうなじゃい！」





「え？」





ウル「俺が言いたいのはそう言う事じゃない！

ーー俺は


…俺は」






いつもと様子がおかしいウルキオラに対して幸恵は小さく首を傾げると、何かを言いた気なウルキオラに対して次に出てくる言葉を待った。





しかしその時だった。







「こんな所にいたんだね幸恵君」





「…あ…惣右介」





聞き覚えのある声が聞こえてきたので扉の方に目を向けるとそこには藍染の姿があり、ウルキオラは彼女を抱きしめていた腕をそっと名残惜しそうに離した。










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