「……ハァ〜∪
なんだか朝から疲れちゃった…。

ーーって此処の世界に朝なんて存在しないんだけどね∪



それにしても、まさか告白されるとは思ってもいなかったよ」




幸恵は本日2度目の溜め息をつきながら、廊下を歩いていると、背後から覚えのある霊圧が近づいてきた。




ウル「…幸恵」




「あ、ウルキオラおはよ〜
もしかしてもう仕事してるの？」





ウル「藍染様に呼び出されてな」





「ウルキオラは真面目だねぇ〜
私だったら睡眠を一番に優先に…ってウルキオラ？どうかした？」





幸恵の姿を見たウルキオラは彼女に声をかけた。

早朝から藍染に仕事の事で呼び出されていたらしく、ウルキオラは既に身支度とちゃんと整えていた。


普段ちゃんと彼は寝ているのか？と小さな疑問を抱いていると、ウルキオラは幸恵の事をじっと見つめていた。





ウル「…グリムジョーと一緒だったのか？」





「…えっ……あ、うん。
昨晩はグリムジョーと一緒に」





”グイッ”





ウル「来い」




「え！？ちょっとウルキオラ！？」




ウルキオラは突然幸恵の腕を掴むと、そのまま腕を引っ張って何処かへ連れて行こうとした。




何か癇に障る事でも言ってしまったのだろうかと思いながら考えていたが、その間ウルキオラは何か喋るわけでもなく、ただ無言で廊下を歩いた。





”バンッ！”




「ちょっとウルキオラ！？
一体なに！？」





ウルキオラは自分の部屋に幸恵を連れてくると、突然の彼の行動に困惑していた彼女だったが、次の瞬間勢いよく体が引き寄せられた。






”ギュッ”





「…っ！？

えっ…ぁ…えっと∪」





突然の彼の行動に幸恵は戸惑いを隠しきれないでいると、ウルキオラは彼女の耳元でそっと囁いた。






ウル「…幸恵はグリムジョーが好きなのか？」





「へっ？」





ウル「どうなんだと聞いている」





「えっと……グリムジョーの事は……」





【お前は…俺のもんだ】




【俺は俺の欲しいものを手に入れる。
気持ちが俺にむかねぇなら、全てをぶっ殺してでも手に入れてやる】





嫌いじゃない…




寧ろ好き…。





ただ私が一人を決められないだけーー。










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