第37話 自身の本能
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藍「確かに君がこの世界に現れた事は予想もしていなかったさ。
ましてや未来を知っているからね。
本来ならそんな邪魔者はさっさと殺してしまうんだが、好きになってしまった以上、手放してしまうのは勿体なくてね。
君を見ていると、計画を邪魔され様がどうしようが、そんな事はどうでもよくなってしまうんだよ。
ただ私のモノにさへなってくれればね。」
「でも戦いは止めないんでしょ?」
藍「止めてほしのかい?」
「当たり前じゃない!
誰も戦いは望まない…私だってそうだから
出来る事なら…惣右介とも戦いたくない」
だって…
…戦ったら
……戦ったら…。
必ず…誰かが悲しむから。
藍「あんなに私の事を毛嫌いしていたのに、どんな心境の変化だい?
君は私を倒す為に強くなってるんだろう。
それを今になって戦いたくないと」
「ん〜…自分でもそれは思ってる。
敵だからとか味方だからとかって初めは思っていたの……でもそんな境界線を無くす事が出来たら、私は本当の意味で『護る為』に強くなれると思うんだ。
今は敵に攻撃されるから強くなって護るってのもあるけどね」
藍「境界線を無くす…か。
私には考えつかない事だな。
だが、幸恵君の中で思いが変わっているのなら、必死に足掻いてみるといい。
君の持つ力で未来を替えるといいさ。
私は楽しみにしているよ。
君が望む未来になっているか、はたまた私の想像していた未来になっているかをね」
「わかった。
じゃあ私なりに足掻いてみるよ。
何が正解で何が不正解だとか分かんないし。
それに私だって後悔はしたくないからね」
幸恵は自分が座っていた場所から立ち上がると、部屋に戻ろうとしていた。
しかし、次の瞬間藍染は彼女の腕を掴むと、いきなり自分の方に引き寄せ抱きしめた。
「ちょ!/////惣右介!?/////」
藍「だったら私も足掻いてみようかな。
君を手に入れる為に」
藍染は彼女の耳元で小さく囁くと、幸恵は顔を真っ赤にした。
何がなんでも
手放す気はないよ
END