第37話 自身の本能
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【……僕は…後悔はしてへんよ
自分の意志でここまできてん…今更正解も不正解もないんよ】
「…正解も不正解もない…か」
藍染に見つかる事無く、自分の部屋に戻ってきた幸恵は、窓から変わらない景色を眺めつつ市丸の言葉を思い出していた。
確かにそうかもしれない
私だってこの世界に自分の意思できた…。
此処に来て正解なのか不正解なのかなんて…そんなの分からない。
ただ…ストーリーの内容を知っているから。
ただ…行きたいと願ったから。
ただ…興味があったから。
ーーただ……。
「…私がしている事は」
…正解なの?
それとも不正解なの?
幸恵は部屋の片隅に置いていた斬魂刀を持つと、鞘から刀を引き抜いた。
「…紅覇聞こえる?」
斬魂刀に意識を集中して声をかけると、刀は赤い光を出して具象化した。
紅【幸恵から俺を呼び出すのは久々だな】
「うん…少し話し相手になってくれない?」
紅【あぁ…どうした。
霊圧に少し乱れがあるぞ】
「私ね…ちょっと分からなくなっちゃって。
この世界の人間でもない私が…何でここにいるんだろうって…。
ギンちゃんがね…言ってたんだ。
『自分の意思で来てるから後悔はしてない…今更正解も不正かもない』って
それを聞いて、私がしてきた事、今からしようとしている事って…
正解なのか不正解なのか……
それすら分からなくなって…。」
紅【…分からんな】
「…え?」
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