第33話 己の無力さ
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イール「殺す…殺してやるぞ…!!
突き砕け…『蒼角王子(デルトロ)』」
イールフォルトは力を解放し、辺りには大きな爆風が広がったと同時に先ほど以上の霊圧の高まりに雨の表情が凍り付いた。
そして次の瞬間……
”ドッ!!!”
「「!!!」」
「………ハァッ……ハァッ……」
雨「……幸恵……さ…ん」
間一髪の所で幸恵は雨を守ったが、力を解放したイールフォルトの角が幸恵の腹部を串刺しにした。
恋「幸恵!!」
「…ゴフッ……よ…かった…」
よかった…雨が無事で
よかった……怪我が無くて
あぁ…喜助さん……
喜(…無茶だけはしないでください)
ごめんなさい
…約束…やぶっちゃった
イールフォルトの角に串刺しになったまま幸恵の意識は徐々に消え、それを見た彼は再び高笑いをした。
イール「はははははは!!
馬鹿な死神だ!!こんなガキ一匹の為に自分の命を捨てるなんて!!
どうだ…これが俺達『破面』の「残魂刀解放」だよ兄弟」
イールフォルトは角を大きく振り上げると、幸恵の体は勢いよく宙を舞った。
恋「幸恵!!」
恋次は飛ばされた幸恵をキャッチし弱々しい呼吸をする彼女の顔を見ると、瀕死の状況ではあるがかろうじて意識はあった。
「……れ…次……ハァッ……ハァッ……」
恋「しゃべるな!!」
「ジ…ン太……と……う…るる……を
わ…たし…は……だい…じょ……ぶ……
は…やく!」
幸恵は今ある分の力を使い、恋次にジン太と雨を助ける様に言った。
恋「クソっ!幸恵!ぜってぇ死ぬなよ!?」
恋次は瞬歩で地上に彼女を下ろすとイールフォルトに攻撃をしているジン太達のもとへと戻っていた。
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