訳の分からないまま連れてこられ、挙げ句の果てにいきなり蹴り落とされた一護はなすすべの無いまま、地面に叩き付けられた。

黒「いって………て……」


”ズドン！！”



黒「おおう！！」


地面に叩き付けられた矢先、一護の目の前にいた虚が彼めがけていきなり攻撃を開始して来た。


ル「何をしている！！さっさと戦え！！その程度の虚を倒す事など訳ないだろう！！」


黒「うるせえな！！言われなくてもそうする……っ！！」



一護は斬魂刀を手にし攻撃をしようとしたその時、
一瞬彼の中で内なる虚が脳裏を過ると動きが止まり、目の前の虚の攻撃を食らってしまった。



ル「知っておるぞ！！貴様…『破面』共にやられてから一度も死神化しておらぬだろう！！

何を恐れているのだ！！

茶渡どやられた！！

幸恵がやられた！！

井上が危ない目にあった！！それが何だ！！！
貴様はその程度で心折れるような男だったのか！？

敗北が恐ろしいか！？

仲間を護れぬ事が恐ろしいか！？

それとも


貴様の内なる虚が恐ろしいか！？」




黒「っ！！」



ル「……ーー敗北が恐ろしければ強くなればいい


仲間を護れぬことが恐ろしければ、強くなって必ず守ると誓えばいい


内なる虚が恐ろしければ、それすらを叩き潰すまで強くなればいい

他の誰が信じなくとも


ただ胸を張ってそう叫べ！



私の中にいる貴様はーーーーそう言う男だ一護！！！」



ルキアからの喝が入り、今までそれすらも忘れていた一護は何かを思い出したかのように、目の色が変わった。

その瞳には【恐怖】の文字はなくなっており、以前と変わらない自信にあふれた一護に戻っていた。



それから虚を倒した一護とルキアは学校に戻ってくると、渡り廊下で一人たたずんでいる織姫を見つけた。









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