次の日の朝、幸恵は浦原商店の窓を拭き掃除していた。


いつもならジン太か雨が交代で掃除をしているはずだったが、今はテッサイに頼まれ買い物に出かけていた。



（………とうとう今日か……。藍染は本格的に動き出す……多分今日にでも向こうからあいつらが送り込まれるだろう……一護は内なる虚のことで悩んでるし…私が皆を…――）


喜「どうかしました？」


「Σっ！！？」


喜「危ない！」


“ギュっ！”


考え事をしていた幸恵は喜助の突然の声に驚くと、踏み台から足を踏み外しバランスを崩したがとっさに喜助が抱きとめた。



「す、すみませんでした/////ι…あぁ…びっくりしたぁι」


喜「ワタシの方こそ驚かせてすみませんでしたιまさかあんなに驚くとは……考えことッスか？」


「え？……いや考え事ってほどじゃないよ♪ちょっと暑さでボーっとしてただけだから（苦笑）」



（喜助さんには…破面のことは言わないでおこう……絶対行かせてくれないもん）


喜「少し休んだらどうです？今日も暑くなりそうですし、熱中症になって倒れちゃ大変っス」


「ありがとう♪じゃあ少し水でも飲んで休もうかな」


幸恵は喜助から離れると手にしてた雑巾を台に置くと店の中へ消えて行った。


「……幸恵さん？」


喜助は微かに彼女に対して違和感を感じたが、喜助の声は暑い空へと消えて行った。





＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


（皆が傷つく前に私が破面を食い止めないと…確かあいつらが現世に来るのは一護が家にいる時だから夕方ぐらいか……その前に此処を出て…）

“ギュッ”

「っ！…き、喜助さん？」

キッチンで一人考え事をしていると突然背後から暖かな温もりに包まれ、後ろを振り向くと喜助が抱きしめていた。



「どうかしたの？」



喜「…幸恵さん…」


「なに？」



喜「気のせいだと良いんですが…貴女がまたいなくなってしまいそうで…そんな感じがして」


「……何言ってるの（笑）私はもういなくなったりしない。現にルキアを助けて此処に戻ってきたじゃない。だから心配しないで」


幸恵は喜助の方に向くと前からギュッと腰に抱きついた。



「喜助さん、私は此処にいるから」



喜「……幸恵さん/////……あまり可愛いことされちゃうと我慢できなくなるッス/////」


「Σっ！////バッカもぉぉぉぉぉぉん！！！」


“ゴスッ！”


喜「Σはぅ！ι………み、みぞおちは…反則…っすι」













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