【十番隊】


【もうちょっと捕まっとってもよかったのに………ご免な】


乱（――あんたのそういう処が嫌いなのよ）



乱「…バカみたい」


日「誰がだ？」


乱「Σうおぉぅ！！！！」


今まで市丸のことを考えていた乱菊だったが、背後に居た日番谷の気配にまったく気付かず、彼が声をかけると今までにないぐらい驚いた乱菊は変な声を出してしまった。


乱「び…びっくりしたぁ～～危うくおっぱいこぼれるとだったじゃないですか…ιι」


日「どういうビックリのしかただ？ιお前に客だ松本」


日番谷は入口を指でさすと、そこには気まずい表情で立っているイヅルが居た。

乱「…吉良」


吉「あの……松本さん…」


乱「クスッ…食べてく？蕎麦饅頭」


それから暫く時間がたちお酒を飲んでいた二人は完全に酔っぱらってしまい、いつの間にかギンに対する不満を大声で叫んでいた。


乱「ギンがなんぼのもんじゃーい！！！」


〝ガシャァァン！”


乱「ヘンな眼ぇしやがってェ！！」

吉「そうだそうだァ！！」

乱「あんな奴知るかぁ！！！…あり？隊長どこ行くんスかぁ？」


日「便所だ」


日番谷は十番隊の隊舎を出てある場所へと向かった。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


日「……雛森…」

隊舎を抜けだした日番谷は四番隊の病室に来ていた。

藍染の反乱で受けたショックはあまりにも大きく、精神的にダメージが大きかった雛森はずっと意識を失ったままだった。


「やっぱりシロちゃんもここに来てたんだ」


日「……幸恵…もう体は平気なのか？」

「心配かけてごめんね。完全じゃないけど大丈夫だから……桃ちゃんまだ起きないんだね？」


日「あぁ…もう一週間になる………幸恵」


「ん？なに？」


日「雛森を守ってくれてありがと……お前が居なけりゃこいつは本当に藍染に殺されてた……」


「……私は…何も守れてないよ……怪我をしてなくても、最終的に桃ちゃんを気づ付けたことに変わりないから。それにシロちゃんだって守ることも崩玉を守ることもできなかった……私はまだまだ無力だよ」


日「そんなことはない幸恵は俺達より十分に強い……それにあまり自分で背負いこもうとするな…キツイ時やつらい時は誰かに頼っていいんだよ。」


「……クス…ありがとうシロちゃん……私今以上に強くなるから」


……必ず


崩玉は取り戻してみせる！！








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