「っ！！桃ちゃん逃げて！！！」



くそっ！！鬼道が解けない！


早くしないと、桃ちゃんが…桃ちゃんが！！



幸恵は雛森に逃げるように大声を張り上げたが、二人の強い霊圧を受けたのと藍染に対するショックからその場から動けずにいた。



「藍染！！お願い！待って！！…やめてぇ！！…桃ちゃん！！早く逃げなさい！！！」






助けるって決めたのに！



大切なみんなを守るって決めたのに！！





雛「…ぁ……ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…ゃっ…」



藍「君を部下にもてて本当に良かった…ありがとう雛森君…」




止めて




止めて！





止めて！！





藍「本当にありがとう」






「やめてぇぇぇええええええ！！！！！！」







゛ドッ！”





雛「……………っ」




何もかもがスローモーションのように動いているように見えた。


雛森は何が起きたのか分からずただ涙を流して大きく目を見開いているだけで、言葉すらも出てこなかった。


…―――そう



幸恵が刺されたと知るまでは









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