あたり一面にはおぞましい程の血のように赤い渦が彼女を包み込み、霊圧も先ほどと比べて予想を遥かに超えるものとなっていた。


そして彼らの前に姿を見せると、そこには黒い死覇装から赤い死覇装に代わっており、彼女の持っていた斬魂刀は鏡となっていた。




藍「こ、…これが幸恵君の卍解」



市「こないな…霊圧…今まで感じたことないわι…さすが妖刀の持ち主なだけあるわぁι」




藍「だが、とても素晴らしい力だ…来るといいよ。どこまで強くなったか試してみようじゃないか」



藍染は額に汗をかきながらも刀に手を伸ばし構えると、中では互いの霊圧が共鳴しあい肌にもピリピリとそれが伝わってきた。



「やっぱり、あの時あってから直ぐにでも殺しておけばよかった………もう…手加減はしない」




幸恵は持っていた鏡に霊力を込めると、鏡の表面が赤く染まりそこからは4人の自分の分身が姿を現した。



「「「「「さぁ、この中に偽物なんていないよ。此処にいる私たちはすべてが本物よ。
姿・形・質量・感触・匂いに至るまでね……強いていうなら藍染、貴方の斬魂刀と同じってことよ」」」」」



藍「なるほど、これは驚いたな」



「「「「「万が一にもあなたは私に勝つことはできない！全ては私がここで終わらせる！！」」」」」



五人の幸恵は鞘から赤々しい斬魂刀を取り出すと、一気に藍染にめがけて攻撃を仕掛けてきた。


そのスピードはすべてが同じで、始解のときに比べて速度も上がっており、その動きをとらえることができなかった。









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