突然のことにその場にいた三人は幸恵の気配すら気付くことが出来ず、ただただ驚いているだけだった。



雛「名前の頭文字は？……幸恵ちゃん？…どうしてここに」



「極刑の方をさっさと切り上げてきて正解だった………本当なら隣で白哉と旅過の一戦を眺めていたかったんだけど、私には私の仕事ってのがあるからね」



雛「幸恵ちゃんの……仕事？」



「藍染…貴方を殺すよ」



雛「Σっ！！！…な、何を言ってるの幸恵ちゃん！？…何で藍染隊長を！？…お願い！止めてよ！」



幸恵は目の前にいる藍染とギンを睨みながら鞘から斬魂刀を引き抜いた。

しかし、何がどうなっているのか理解していない雛森は動揺するだけで頭の中が混乱しつつあった。



「…桃ちゃん…この際だから教えてあげる。藍染はね、あのあと貴女を殺すところだったのよ。」



雛「…え？…何を言ってるの幸恵ちゃん。」



「今回のこの騒動はね、すべては藍染の仕組んだ罠…ルキアの極刑から藍染の死。すべては己の計画を実行するためのモノだったのよ…今まで貴方達死神はこいつに良いように利用されてただけ…利用して利用して、最後は用がないから殺す」



藍「クスッ…実に面白い嘘だね？幸恵君。雛森君信じてはいけないよ…彼女はそう言っているが、どこにも証拠がない。何を元に信じろと言うのかい？」



藍染は困ったような表情を浮かべると一歩ずつ歩み寄ってきた。








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