やったのは誰だ？


市丸か？



だが誰にも気付かれず四十六室を皆殺しにし


それを今まで隠し通す……


それほどのことを奴一人で？


他にも協力者がいるのか――…？





日番谷は今回の騒動のことを初めから思い返していた。
日番谷的には市丸ギンが黒幕として怪しいと睨んでいたが、あらゆるところで不可解な点が浮き上がり、100％決めつけることができなかった。


そしてそんな日番谷が悩んでいるその時思ってもみなかった人の声が聞こえてきた。



「…いらっしゃると思っていました。日番谷隊長」


「「Σっ！」」



冬「…吉良…！…まさかてめぇが…これをやったのか…？」



突然現れたイヅルに驚いた日番谷と乱菊は大きく目を見開くと、二番谷の問いかけにイヅルは何も答えずにその場から走り去った。



冬「っ！追うぞ松本！！」



乱「はい！」



そして二人はイヅルなら何にかを知ってるのではと思い、走り去るイヅルを背後から追いかけていった。










＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


それから少ししてのことだった日番谷が居なくなってから遅れて四十六室に入ってきた幸恵は雛森桃を探していた。


「…シロちゃんはここにはいない…チッ…少し遅かったか！もしいないとなるとここには桃ちゃんが居たはず。今此処に居ないとなると………清浄塔居林か」



…桃ちゃん今助けに行くから！！


だからお願い！



死なないで！！










.